射水保護司会は富山県の中央部、射水市で活動する保護司により構成される団体です

平成25年度第2回定例研修会

家族調整について

    (富山保護観察所資料より)

研修の狙い
保護観察は社会内処遇といわれており、本人の生活を 24時間監督しているわけではありません。

そのため保護観察では

限られた条件の下、本人、本人をとりまく環境の把握に努め、

把握した範囲内で、どのように働きかけるのがベターか検討しつつ、指導監督・補導を援護を行います。

そして 、

本人を理解するには、よく聞くこと実情を見ることが必要であり、

本人をとりまく環境への働き掛けが本人の変化につながるわけですから、

来訪による本人に対する指導とおなじように、保護観察では往訪による接触や家族への働きかけが重要です。

特に少年の改善更生において、家族が大きな役割を果たすことは言うまでもありません。

そこで、今回は「家族調整」を広く往訪と家族への働きかけと捉え、その意義と留意点について考えていきます。

目次
Ⅰ 往訪の意義
Ⅱ 家族調整とは
Ⅲ 事例検討
Ⅳ まとめ

Ⅰ 往訪の意義
往訪は、本人をより理解するための第一歩であり、家族への働きかけのスタートとなります。
往訪の意義について具体的に考えてみましょう。

・本人の住環境を知る。
・家族から、本人の様子家族の気持ちを聞く
・本人だけでなく、家族との信頼関係を育てる。

・往訪にあたって、どのような点に留意したらよいでしょうか。

 相手の都合に合わせて日時を決める 。

 目立つ服装避け、友人・知人が多FORしたようにして近隣の目に注意する。

 必要以上に詮索しない。

 先入観をもたない。

 家族観でも内緒の場合があるので留意すること。

 不在の場合もあるので息用具を準備していること。

 事情により往訪ができない場合には、初めにどうするか代替手段について話し合っておくこと。

 

Ⅱ 家族調整とは

保護観察における家族調整とは、広い意味で、保護観察を実施する上で家族に協力を求め、家族全体で本人の更生を援助する機能を果たすよう働きかけることです。
狭い意味では、家族で抱える諸問題の解決を図ることを指します。
家族調整の狙いとして、次の1から4が挙げられます 。
1 本人との接触確保、担当者との連絡等に関し、保護観察が円滑に実施できるよう、家族に協力を求める。

2 本人の問題行動に困惑している家族を精神的に支援して、この家族が本来持っているチカラを回復するよう、元気づける。

3 本人の問題行動の背景に不適切な家族関係があると考えて、親の役割を回復させ、家族間のコミュニケーションを改善することによって、適切な家族関係と変化を促す。
4 社会資源の活用、しつけなど本人への対応等について、具体的な助言をする。

Ⅲ 事例検討
 2つの事例についてグループに分かれて話し合い、それぞれの考えを発表した。

 

Ⅳ まとめ

非行からの立ち直りの手立てとしての家族を支える。

親の役割を確認。客家族がやるべき行動を安易に肩代わりしない。

家族関係を改善するため家族のコミュニケーションを回復する。 

本人の問題行動に困惑している家族を精神的に支援して、この家族が本来持てる力を回復するよう、家族を元気づける。

 

※参考資料

「更生保護」2012年12月号 特集は「家族関係」

見極めたい「保護力」生活環境調整(2012/04/20付 西日本新聞朝刊)

 http://www.nishinippon.co.jp/feature/sin_rehabili/article/16558

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自主研修

「薬物と少女」

 講師 川口保護司

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 保護司としての長年の体験を元に、ある少女との出会いから、現在までをお話いただきました。

薬物乱用によって少女が失ったものの大きさに、胸が痛みます。