「ダメ!ゼッタイ!」小学校で薬物乱用防止教室
学校部会副部会長 澤 英明
本年も小杉・大門・新湊のライオンズクラブとの合同事業として、小学校13校の協力を得て、薬物乱用防止教室が実施されています。
対象は6年生ですが、小模校では5・6年生が受講するため隔年実施する学校もあります。
本年は、ライオンズクラブが7校、保護司会が6校を担当することになりました。
6月21日の新湊小学校をスタートに、2月13日の大島小学校まで計画されています。
開催当日は、担当保護司と共に、校区の保護司が参加し、担当区の小学生の様子を見守っていくことになっています。
近年、来日外国人密売グループが、暴力団と結託して組織化、巧妙化する傾向を一段と強めており、更なる薬物の国内への持ち込みが懸念されます。
インターネットや携帯電話、宅配便を利用するなど手口が益々潜在化の傾向にあり、誰にでも手に入ると言われるほどに、急速に私達の身近に薬物が
忍び寄ってきています。
環境調整の中で「外人の密売人が、名古屋から薬を売りに射水に来た。」という話を聞いて、ターゲットが定まれば、確実につなぎを取るために地方に出向くこともあり得ることとうなずくと共に、魔の手が私の背後まで来ている事実に、背筋が凍り付くような恐怖を感じました。
平成28年度東京都内では約337kg の薬物が押収(内覚醒剤316kg)され、検挙者は2、225人(内未成年者59人)と報告されています。
また、止めたくても止められない負のスパイラルが、二次的な犯罪や健康被害を引き起こす事例が多発し、深刻な社会問題になってきています。(警察庁ホームページより)
反抗期や悩み多き青年期。
快楽を得られるという甘い言葉の誘惑についつい好奇心をおこし、ダイエットやファッション感覚で薬物を使用したり、薬物乱用に対する規範意識の低下や危険性・有害性についての認識不足から安易に友人の誘いに乗って、薬の魔の手に引きこまれ、心身共に蝕まれていく若者が出現するとしたら、なんとしても薬物から身を守る手立てを教えておかなければなりません。
小学生の段階で、薬物の恐ろしさを知り、長い人生で初めて薬物との接触の場が訪れたとしても、その時に、「ダメ!ゼッタイ!」と言える人間に育てておくことが、日本を背負う子らを守ることに繋がる。
それが、保護司会が主催する薬物乱用防止教室の大きな願いなのです。