広報26号 サポートセンターだより
(佐伯日登美)
庭の片隅に清楚な花を咲かせて季節を運ぶ水仙。
雪に折れることなく凛と立って嬉しい。
草花を愛して地域の花壇を仲間と丹精して20年。
春から晩秋まで盛りを誇る自慢の花ロード。
大切なのは土づくりと適正な肥料と水管理。
悔いのない人生には、確かな温もりと時には叱責。
大切な時期の人間関係を後押しする保護観察に同じ事例はなく、刑は同じでも象者とのかかわりで異なる。
向かい合うときは1対1であり、将来を正して行く過で重要な時間を有する。
初めて対応した少年は、初回親と一緒に面接し互いに緊張。
回を重ねて性格が見え少しのゆとりを感じた頃に面接を欠席したが以後順調。
毎回事件に触れざるを得ないのが複雑な心境ながら、少年が遵守事項を守ることが大事と腹を括る。
無事終了して1年も経過した頃に偶然出会った親族に「あの頃はお世話になりました」と声を掛けられたときの嬉しさは忘れられない。
次回の対象者は、サポートセンターで面接を終え記録を取った後、心中のこだりを駐在保護司さんとの会話の中で、ヒントやアドバイスをいただいたと思う。
何度か就労支援の斡旋をお願いして、会社の人事担当の方との話し合いもし、実際に就労支援に結びつかなかったのは、現実と知らされたりもした。
担当を終えるとその後の状態は把握できてはいないが、上手に立ち直ってほしいと願っている。
「社会を明るくする運動」作品は年々参加数が増加し、関心が広がっていることは素晴らしく、頼もしい大人になってと未来を託したい。
新しい年に新しい心でこれからも臨んで行きたいと思う。
支えつつ、支えられながらのボランティアの気持ちで。