射水保護司会は富山県の中央部、射水市で活動する保護司により構成される団体です

保護司の異動(敬称略)

新任保護司(平成27年5月25日付)
     松 長 ますみ(大島)

退任保護司(平成27年5月24日付)
     高 橋 禮 子(大島)

 

退任に寄せて (射水更生保護 第19号より)

         高 橋 禮 子

平成十五年五月に保護司の任命を受けて、以来十二年間、何人もの皆さんを担当させていただきました。

この問、富山保護観察所の主任官をはじめ、諸先輩、仲間の皆様、地域企業の方々のご指導とご協力を賜り、無事退任する運びとなりました。

改めて、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。

初任者研修を受けた折には、専門用語も理解できず、法令集を中心に事例集などを繰り返し読み解きました。

戸惑いや不安を抱えながらの来訪、往訪でしたが、対象者の目線に合わせ、心を開いてくれるように相手の思いを聞きとれるように、根気強く耳を傾けるように努力してきました。

このような中で共感できた喜びを昧わったり、ときには未熟さゆえ怒りを覚えたことも何度かありました。

中でも交通事犯の青年との出会いは感動にあふれ、人を思いやる優しさと喜びをかみしめた日々でした。

対象者は、母親と妹との三人暮らし。

交際していた女の子を夕食後、自分のバイクで送る途中、信号無視で走行してきた軽自動車とぶつかり、投げ出された女の子が死亡しました。

相手に大きな非があるのですが、青年が未成年で免許取得一年未満であったため、保護観察となりました。

当時はサポートセンターもなく、社会福祉センターで面談。青年は昼夜休みなく働き、彼女のお墓参りも毎日のように続け、命日には彼女のお宅に伺いお参りをしていると聞き、共に涙し、励まし合いました。

何より有難いと思ったのが雇用主さんです。面接の時には、必ず約束の時間に送って下さいました。

青年をわが子のように思ってお力添え下さったことはありかたく、私も力になりたいと送り届けたり、ひと時でも早く保護観察が解かれるよう祈りつつ、報告書を提出したりしていました。

保護観察が終了し、青年から、「ありがとうございました。」と挨拶を受けました。お祝いと励ましのお便りを出しました。今も彼の幸せを祈っています。

これからも奉仕できる喜びをもって一期一会、出会いやかかわりを大切にしていきたいと思っています。

今は、学童保育のお手伝いや園児との茶道教室に精進し、自分なりにお役に立てるように力を尽くせればよいなと願っています。

ホゴちゃん羽