射水保護司会は富山県の中央部、射水市で活動する保護司により構成される団体です

社会貢献活動担当保護司特別研修会に参加して

         林 美貴子

社会貢献活動は保護観察対象者に地域社会の役に立つ活動を行わせることにより、自己有用感、規範意識、社会性の成長を促し、改善更生、再犯防止を図るものです。

 

実際の活動としては保護監察官、保護司や更生保護女性会員らが保護観察対象者と一緒に受け入れ施設である福祉施設の清掃活動や、公共の場所での美化活動などを行います。

 

社会の役に立っていることを体験し、また、周りの人と協力して活動することから、保護観察対象者の社会での孤立を防ぎ、立ち直りを支援しようとするものです。

 

社会貢献活動は平成23年度から、保護観察処遇の一環として、試験的に実施されていましたが、平成25年6月に改正更生保護法が成立し、特別遵守事項に定める事項として社会貢献活動を一定期間行うことが認められ、平成27年6月から本格実施されています。

 

その社会貢献活動を円滑に進めるために標記研修会が平成27年11月16日婦中ふれあい館において開催されました。

 

県内の社会貢献活動担当保護司41名の出席があり射水保護区からは8名が出席しました。

 

大利富山保護観察所長と米澤富山県保護司会連合会会長のこ决いさつの後、坂田統括保護観察官が富山県内における平成26・27年度実施状況と今後の活動計画、活動場所と実際の進め方等について話されました。

 

その後、担当保護司の役割等について、地区における現状をふまえ活発な討議が行われました。

 

「一人の対象者に原則五回の活動を概ね6ヵ月以内に実施するため、活動場所や内容によっては担当保護司や協力者の負担が大きくなる」

「様々な経験も良い」

「対象者は最初戸惑っていても、活動後はすっきりした、満足したという印象をうけることから、この社会貢献活動を行うことが大切である」

などの発言がありました。

 

お互いの立場から忌憚のない意見を交わすことによって、より良い社会貢献活動になっていくことを願っています。

 

(資料)

法務省HP 会貢献活動とは

 保護観察中の人たちが地域社会に貢献する活動を行うことを通じて,立ち直ることを目的としています。
 社会の役に立つ体験を通じて,人の役に立てるという感情や社会のルールを守る意識を育みます。

法務省HP なぜ社会貢献活動なのか。