更生保護女性会だより(1) 広報「射水更生保護」第18号より
富山県県更生保護女性連盟
会員研修に参加して
昨年12月2日、富山市のオークスカナルパークホテルで開催された会員研修に参加しました。
テーマは「地区会における更生保護女性会員の役割をより拡げるために」
当日は、「期待される更女のちから」と題して日本更生保護女性連盟会長の千葉景子氏(元法務大臣)の特別講演が予定されており、期待に胸弾ませて参加したのですが、日本列島を強風が襲い飛行機は欠航、上越新幹線は運転見合わせと言うアクシデントに見まわれ、特別講演は中止となりました。
26年6月10日に会長に就任され、初めての来県予定でしたがお話が聞けずとても残念でした。
予定されていた日程も急遽変更になり、午前中の講義から順次開催されました。
最初は、富山保護観察所統括保護観察官の橋本 力氏。
平成二十七年七月から本格実施される「社会貢献活動」について講義を受けました。
内容は、保護観察対象者に公の施設や場所(公民館・道路・公園・特別養護老人ホームなど)で清掃を行って、地域社会に役立つ活動を一定期間に複数回行わせるというもの。そして自己有用感や規範意識・社会性の向上を促し、改善更生・再犯防止を図るものであると、とても分かりやすく説明してくださいました。
いよいよ二十七年度からは、私達も地区会の皆さんと一緒に参加し、協力することになるのかなと実感させられました。
午後からは、昨年六月名古屋市で開催された中部更女代表者研究協議会に出席された本市の道古会長さんの報告と、同じく昨年十月東京で開催された更女会員中央研修に出席された福光の石野順子会長さんの報告を受けました。
予定より一時間ほど繰り上げて終了したわけですが、二十七年度から刑の一部執行猶予制度が導入されることにより、「社会貢献活動」が本格的に実施されることになります。そのため更生保護制度が大きく変わることになり、それに対応すべく更生保護女性会の組織及び活動の在り方について検討していかなければならないと共に理解を深めあいました。
(Y・K)
-■富山タルクを訪問 ■一
今年度の理事研修で十二月十日、富
山タルクを訪問しました。
タルクとは薬物依存者の社会復帰施
設です。全国に七十ヵ所あり富山県に
は岩瀬古志町にIか所だけで、約二十
人余りの方が生活しながら、薬物依存
からの回復を目指して頑張っておられ
ます。この施設の建物は、海岸沿いの見
落としそうな小さい看板がかかった古
い民家です。施設には日用品が不足し
ているとのことで、各自タオルや、洗
剤、インスタントコーヒーなどを持ち
寄り訪ねました。
入所者の中のリーダー的な青年から
入所者の状況や一日の生活の流れ、ボ
ランティア作業、運動等、薬物を使わな
い楽しさを知るためのプログラムを日
常実践しているとの説明を受けまし
た。また「あなたはどうして薬物を使
うことになったのですか」との質問に、
自分の富山タルクまでの道のりを正直
に話されました。その話の中から、温か
い家庭や友達の大切さを痛感しまし
た。
最初は軽い気持ちや興味本位で薬物
に手を出すのですが、一度体に入れば
止められなくなるのが薬物の怖いとこ
ろです。最近の新聞、テレビのニュース
等で、大麻、覚せい剤、危険ドラ。グに
よる事件が、度々報道されており、これ
らの薬物は身近で簡単に手に入るよう
です。私たちの身近な地域社会に被害
者を出さないように、「ノーードラッ
グ」と言い続けなければ、と強く感じま
した。入所者の皆さんの一日も早い回
復を願いながら、施設を後にしました。
受賞おめでとうございます
◆日本更生保護女性連盟会長表彰
三田 英子
◆中部地方更生保護委員会委員長感謝状
小松 悦子
◆中部地方更生保護女性連盟会長表彰
石黒ヒロ子
◆富山保護観察所長感謝状
浜 美千代
織田 紀子
久々江ます美
具岸 潤子
高岡佳代子
佐々木悦子
米田 明子
二瀬 昭子
稲沢 順子
○平成26年度事業の概要
平成27年1月~2月)
1月11日 富山養得園へ給食活動(大門)
18日 富山養得園へ給食活動(塚原・中伏木)
25日 富山養得園へ給食活動(堀岡・作道・片ロ)
26日 県更生保護女性連盟理事会
27日 市更生保護女性会役員会
2月6日 市更生保護女性会理事会
3月7日 射水市更生保護女性会 全体研修会