射水市更生保護女性会 研修会
日 時 : 平成25年3月9日 1:30~
場 所 :射水市大門庁舎
内 容 :「更生保護」について 講師 (富山保護観察所) 瀧下主任官
「社会貢献活動」について 講師 (射水保護司会) 五十嵐副会長
3階会議室が満席になるほど多数ご出席いただきました。
《 瀧下主任官のお話 》
1 私たちの会の名前にも付いている「更生保護」とは何でしょう?
犯罪や非行をした人の立ち直りを支援する。
偏見を取り除く→立ち直りを支える。
主にこの2つです。
◆保護司、保護観察官は、
直に対象者に→指導・監督・手助けをする。
「社会を明るくする運動」→広報活動
◆更生保護女性会の活動は、
富山養徳園へ地区ごと交代で食事の提供
更生のための物品の援助
ミニ集会・子育て支援
地域に戻りやすい環境を整えてゆく
→更生保護女性会の会員一人一人が広報していくことにより
2 サポートセンターの役割について
・保護司の面接場所
・会合・研修会
・更生保護のために、多角的に地域の行政や組織と連携する。
3 少年の犯罪について
現状について
少年院は(20歳以下)教育のための施設である。
4 直近の犯罪白書から、現在の犯罪状況について(全国・富山県)
・再犯率について…4割の再犯者が犯罪全体の6割の犯罪を犯している。
・高齢者の犯罪が増えている。
・問題の複雑化→一人の保護司だけの手助けでは、解決できない
5 保護司の定員と実数について
射水保護司会は100%定数を満たしている。
富山県内では、定数605人に対し、実数は560人。
全国で見ると、91%
6 刑の一部執行猶予について
国会で法律が改正されると、薬物犯罪→必ず保護観察をつける。
予想対象者は、全国で1000人ほど。
7 社会貢献活動が法令化された場合、更生保護女性会への協力要請
《 五十嵐副会長のお話 》
犯罪や非行をしてしまう人には、自己評価が低い人が多い。
社会貢献活動の目的は
自分でも人の役に立てるという気持ちがおきる。
↓
気づきの効果から、再犯を防止する。
1 24年度から法改正前の先行実施
本年度の富山県内での活動実施件数と内容について
射水保護司会での参加・活動実施件数と内容について
2 実際に活動に参加して
現在射水保護司会には、五十嵐副会長を含めて3名の社会貢献活動担当保護司がいる。
盛夏に岩瀬の海岸、秋には富山市ファミリーパークで落葉の清掃活動、射水市ことぶき苑でお風
呂の掃除を体験。
一緒に作業する中で、和気あいあいの雰囲気になったこと。
対象者が自主的に、自分の代わりに重たい荷物を運んでくれたこと。
来館者に、「ごくろうさま」「ありがとう」と声をかけられ、自分も嬉しかったこと。
少しでも対象者にいいところがあったら、ほめるようにした。
一緒に作業することで仲間意識がうまれ、声をかけることにより、やる気を引き出せたと思う。
作業内容や、その日にあったことなど具体的なお話から、「社会貢献活動」について知ることができました。
講演後質問
(質問)女性会の会員が「社会貢献活動」に協力する場合、どう対象者と接すればいいのか。
研修はあるのか。
(応答)特別なことだと考えず、
一緒にボランティアをする仲間として対象者を受け入れてほしい。
同じ作業をする仲間として、温かい雰囲気で声掛けをしてほしい。
最後に、瀧下主任官から、
更生保護女性会は会員になることで既に意識付けができている。
地味だが、長く活動を続けてきたこの会の大切さを実感している。
各自が更生保護女性会の会員であるという意識を持って生活しているだけで、自然に更生保護を進めていくことにつながるのではないか。