「良き出会い」
室田 清一
道すがら、小公園や路上清掃の人、行き交う人々と交わす「あいさつ」でホットな気分。
サポートセンタ-のポスター「おかえり。」を見ながら爽やかな一日がはじまる。
平成二十四年八月二十二日に、「更生保護サポートセンター射水」が開設された。
困難は、新しいものが生まれる過程とも言われるが、当時、サポートセンター設立の命題を託され、奔走された関係者の熱意が思い出される。
いま、保護司会の居場所たる活動の拠点にて、敷かれたレールを、今後どう生かすか、日々の活動の中で多くの気付きと喜びがある。
昨年(二十五年)三月、保護局の御子貝担当官との意見交換や、本年5月、サポートセンター立案者 合田中部委員長の現地訪問で、センターの運営や問題点等に強い関心を示されるなど、賓客の相次ぐ訪問で、中央と地方との心温まる一体感を実感している。
いうまでもなく、更生保護の目的の第一は、保護観察対象者の立ち直りと再犯の防止である。
その活動の基本は、主に面接で行うが、傾聴、いわゆる寄り添って聴く心と、心に裏打ちされた人間力でないかと思っている。
本年5月、「本ものに出会わないと本ものにはならない。」との言葉に絆され、「NPO法人 心に響く文集・編集局」主催の創設十周年記念行事「人命救助活動シンポジューム」に足を運び、社会のいま、「光と影」を知る機会があった。
その中でも、活動現場からの発表で、
「言葉の持つ力、怖さ、凄さ、嫌う常識です。という言葉」
「寄り添う心と心の開き。」
「責任のない大切、現地でしか見えないもの。」
「良いところ探しと恩送りの勧め」等々、参考になる共感的な一言が心に残っている。
究極のボランティアとも囁かれる保護司の活動支援、地域の更生保護の拠点等の目的で開設された、「サポートセンター」に集い、語り合う中で、特技・経験者等から、体験「ノウハウ」に学ぶほか、より効果的な活用を模索している。
また、これらを通じ、自身の脳活効果をも期待している。
「…してやったのに」から、「…させていただくとの心」、三益三損、多様な価値観や品位ある人徳に触れるたび、そのことを強く感じている。
広報17号 サポートセンターだより