更生保護女性会だより(2)「射水更生保護」第15号より
富山養徳園 給食活動を終えて(大島・下地区)
6月9日は大島地区・下地区の給食活動当番目。
養得園入所者(20代~60代)の皆さんに喜んで食べてもらえる献立を皆で事前に考えました。
大島地区はコミュニティセンターの調理室を借りました。
担当月が2月のときは自家栽培の冬野菜をふんだんに使つての献立でした。
が、今回は6月上旬と、夏野菜の収穫には少し早くスーバーでの食材調達となりました。
その分、肉と魚そしてフルーツ等で愛情いっぱいの献立となりました。
日頃の主婦業で培った料理の腕を発揮しようと、各家庭の野菜の切り方や味付け等を工夫しあいました。
この調理の時間は、会員同士の大切なコミュニケーションの場となっています。
季節がら食中毒の心配やら配膳後の料理管理に気を使いました。
県更生保護女性会もその点を気遣ってか本年度より、食材調達場所等の報告書提出と調理終了後のチェック点検表が用意されていました。
衛生管理の確認項目が多数有り、調理時調理後の衛生管理には十分な注意が必要と再認識しました。
入所者の皆さんにこの家庭料理を味わってもらい、一日も早い社会復帰を願ってやみません。
更生保護女性会の養得園給食活動の必要性と、この事業を継続していく意義を今一度度確認出来た活動日でした。
季節感と家庭の味を(小杉地区)
私たち射水市更生保護女性会の活動のひとつに、富山養得園への給食活動があります。
今年、小杉地区は1月と5月の2回行いました。
大体14~15人の園生の夕食を5~6人のメンバーで準備いたします。
事前にメンバーが集まり、メニューを決めます。
限られた予算の中で季節ごとの旬の野菜を使った手料理を心がけ主菜・副菜とささやかでもデザートも準備します。
1月には新しい年を迎える喜びを感じて欲しい。
5月は、さわやかな緑の季節、希望を持って頑張ってほしい。
私たちは、久しぶりに会う知人や帰省した子どもに接するように『オッうまそう!』と思って食べて欲しいと気持ちを込めて作ります。
真心の家庭料理により心が和み、元気が出て、少しでも自立更生への応援となればうれしいのです。
挨拶に来てくれた少し緊張気味の青年から
「美味しいです。楽しみに待っています。ありがとうございます。」
のことはを受け、私たちの方が感激し、活動する喜びを実感します。
帰り道は、満足の笑顔の私たちです。
射水市更生保護女性会 研修の旅
平成25年度の研修は7月10日(水)11日(木)に90名で実施しました。
1日目は、五棟の歴史的建造物が移築されている「松本市歴史の里」を訪ねました。
旧松本少年刑務所独居舎房は昭和28年に建てられ、青少年受刑者及び未決拘禁者を収容するために、平成2年まで使用されていました。
就学環境が悪く、義務教育も受けられなかった少年達に、日本で唯一の、また世界的にも例のない刑務所内の公立中学校です。
更生の道を歩ませ、自分の将来に明るい展望を持たせました。
また、旧長野地方裁判所松本支部庁舎も見学しました。
内部・外部ともに完全な形で国内に唯一残る、明治憲法下の和風裁判所の庁舎と正門、レンガ塀は威厳があり、当時を垣間見る感がありました。
研修後、東京へ向かい、歌舞伎座柿葦落「東海道四谷怪談」(市川染五郎・尾上菊之介出演)を観劇しました。
2日目は、鎌倉を散策(建長寺・鶴岡八幡宮・長谷観音)して帰路につきました。
例年通りの朝早く出発し、夜遅く帰宅するスケジュ-ルでしたが、共に学び、共に楽しみ、今後の活動に結びつく紳を強めることができた良い研修旅行であった
と思っております。